こんにちは!相続スタッフの松本です!
今回は相続の高齢化についてお話したいと思います。
近年、「相続の高齢化」が大きな問題となっています。相続人の高齢化が進むことで、手続きの複雑さや負担が増し、円滑な相続が難しくなるケースが増えています。特に、相続人自身の判断能力が低下していたり、高齢で健康に不安があったりすると、相続手続きをスムーズに進めることが困難になります。
ここでは、相続の高齢化がもたらす問題点と、その対策についてお話したいと思います。
相続の高齢化とは?
相続の高齢化とは、被相続人(財産を残す人)だけでなく、相続人(財産を受け継ぐ人)も高齢になり、相続手続きがより複雑化する現象を指します。かつては、相続人の多くが40〜50代であることが一般的でしたが、現在では60〜70代の相続人が増えています。これにより、以下のような問題が発生しやすくなっています。
では、これらの問題を事前に把握し、対策を講じるにはどのようなものがあるのでしょうか。
判断能力の低下と遺産分割の困難
相続手続きを進める上で、相続人の判断能力が求められます。しかし、相続人が高齢になると、認知機能の低下により遺産分割協議がスムーズに進まないことがあります。特に、親が認知症になっている場合、遺言書がないと遺産分割協議自体が難航する可能性があります。
対策:親が元気なうちに遺言書を作成してもらう。
成年後見制度を利用し、判断能力が低下した際の対応を検討する。
高齢相続人の健康問題と相続の連鎖
相続人がすでに60〜70代の場合、相続手続きを行う途中で健康状態が悪化することがあります。場合によっては、親の相続手続きが終わる前に相続人が亡くなり、次の相続が発生する「二重相続」となることもあります。
対策:早めに相続手続きを進める。
遺産を次世代にスムーズに引き継ぐための生前贈与を検討する。
不動産が多く金融資産が少ない場合の遺産分割
相続財産の大半が不動産の場合、売却して分割するのが難しくなります。また、高齢者が不動産売却の手続きを進めるのは大きな負担となります。
対策:共有名義ではなく、単独名義で相続する方法を検討する。
事前に不動産を売却し、現金化しておく。
遺産分割をめぐる相続人間のトラブル
親の介護をしてきた相続人と、介護に関わらなかった相続人との間で、遺産の分配に対する意見の対立が起こることがあります。
対策:遺言書で相続分を明確にする。
家族間で事前に話し合い、相続の方向性をめておく。
まとめ
相続の高齢化により、相続手続きの負担やトラブルが増加しています。しかし、事前に適切な対策を取ることで、スムーズな相続を実現することが可能です。
相続手続きに不安がある方は、専門家に相談するのが安心です。名古屋市で相続手続き代行や遺言作成を検討されている方は、ぜひ当事務所までお気軽にご相談ください!
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