こんにちは。あいち相続ひろばの野々山です!
信託とは、財産の管理・運用・処分を、信頼できる人(受託者)に託し、自分や家族のために活用してもらう仕組みです。
たとえば、
といったケースでは、「誰にどう財産を託すのか」をあらかじめ決めておくことが重要になります。信託は、そんな不安を「契約」という形で明確にする制度です。
名古屋市昭和区在住の72歳女性は、以下のような信託契約を活用しました。
このように、本人が元気なうちは財産を自分のために使い、将来の意思も契約で確定しておけるのが信託の強みです。
「遺言があれば十分では?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、遺言と信託ではできることが大きく異なります。
項目 | 遺言 | 信託 |
---|---|---|
発効のタイミング | 死後 | 契約時から発効 |
財産管理 | 不可 | 可能(生前も可) |
柔軟性 | 限定的 | 継続的に設計可能 |
認知症リスク対応 | 不可 | 対応可能 |
たとえば、認知症になったとき、遺言では財産の管理ができませんが、信託契約を結んでおけば、受託者がその後の管理を継続して行えます。
また、信託なら「次の次の世代まで財産をどうするか」も指定できます。これにより、「自分の想いを長く残す」ことが可能になります。
信託はすべての方に必要というわけではありません。しかし、以下のようなケースでは特に有効です。
甥や姪しか相続人がいない場合、「誰にどう渡すか」の判断はとても難しくなります。信託なら、遺産分配を柔軟に設計できます。
成年後見制度は一度開始すると、自分で資産を動かせなくなる制限があります。信託は、その点で柔軟かつ計画的な対応が可能です。
「この人にだけ託したい」「順番にこうしていってほしい」という想いがある場合、信託であれば契約に明文化できます。
ご自宅(マンションなど)を誰に、いつ、どうやって渡すかをあらかじめ決められる点も安心です。
信託契約を結ぶには、法律・税務・相続に精通した専門家のサポートが不可欠です。信託を相談する際には、以下の点に注意してください。
信託に関する相談は、すべての士業が対応できるわけではありません。「信託契約の作成実績」「高齢者向けの相談経験」がある事務所を選ぶことが大切です。
信託の仕組みをしっかり理解するには時間がかかります。初回無料相談がある事務所なら、気軽に話を聞くことができます。
とくに高齢の方にとっては、駅から近く、通いやすい場所にあることも重要な要素です。
契約後も、信託の管理・変更などが必要になる場合があります。長期的に付き合える事務所を選びましょう。
信託は、単に財産を「渡す」ための制度ではありません。
信託は、「どのように」「どんな想いで」その財産を使ってほしいのかを形にできる、新しい相続対策の手段です。
とくに名古屋にお住まいの高齢の方で、
といった悩みをお持ちであれば、一度「信託」について専門家に相談してみることをおすすめします。
あいち相続ひろばでは、名古屋での豊富な信託サポート実績をもとに、あなたの「想い」を丁寧に形にしてまいります。
「まずは話を聞いてみたい」という方も、お気軽にご相談ください。
相続や不動産・家族信託で
お困りの方お気軽にご相談ください
そのお悩み、あいち相続ひろばが解決いたします。
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